素朴なベイエリアの日常。

相方とキジトラと2020年8月にNYから引越しました。

ジャクソンハイツのこと

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ニューヨークと言えば。おそらく出てくるイメージは主に二つで一つは経済(エンターテイメントや金融をひっくるめて)の中心というきらびやかなイメージ、そして多民族文化の街、ではないでしょうか。個人的には後者にとても興味があるのですがあまりに文化の種類が多すぎて未だに全体像が掴めておりません。。そんなイメージのニューヨークの5つの区(マンハッタン、ブルックリン、ブロンクススタテンアイランド、クイーンズ)の中で多民族コミュニティの代表格がクイーンズ区になります。

worldpopulationreview.com

このサイトの Queens county, New York place of birthのセクションにあるように住民の47.30%がアメリカ以外の国で出生しているという、新規ほやほやの移民の方がとっても多いディープな地域なのです。そのディープな地域の中心でもある街がタイトルにもあるジャクソンハイツなのです。写真はジャクソンハイツの駅前なのですが駅前の広場もそのイメージ通り、Diversity plaza (多民族文化の広場?抄訳が思いつきません)と命名されているのです。このエリアだけでなんと170弱の言語が話されており!消滅危機言語の宝庫でもあるのです。あるいは絶滅したと認定されていた言語がひょこっと発見されたりもしています。

www.nytimes.com

 そんなディープな地域のあるニューヨークに住んでいるのに、未だにあまり詳しくないのは勿体無いとふと思い立って、ジャクソンハイツを舞台にしたドキュメンタリーを先日家で見ました。

www.zipporah.com

 ドキュメンタリーなので話に抑揚もなく淡々と3時間進んで行きました。端的にいうともともと移民家族が作った零細企業から成るコミュニティを大手の土地開発業者が入植してきて古き良きジャクソンハイツが失われているという、都市開発あるあるでした。日本のような完璧に都市開発されたところに住んでいると、あまりぴんと来なかったのですが、アメリカの移民文化の歴史背景を少し知るいい機会になりました。
私の文章にも抑揚がありませんが笑、どうかご笑覧ください。

トラベルショー

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比較的イベントが少ない冬の時期に心待ちにしているイベントに行ってきました。Javits centerで開かれる旅行の祭典、トラベルショー。ニューヨークタイムズが主催する旅関連で最大のイベントで各国の観光局、ツアー会社、クルーズ会社がそれぞれブースを出し旅情報を提供していました。最初出迎えてくれたのはカリブ諸国に位置するセントトーマスのカーニバルダンス。

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そしてユーラシアエリアでは伝統衣装のウズベキスタンブースのスタッフの方もいらっしゃいました。

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マルティニークブースではチョコレートリキュールを提供してくれたり、ドミニカ共和国ブースでは葉巻作りの実演があったり、全く飽きることなく楽しめました。変わったツアーといえば、なんとチェルノブイリツアーもありました。。放射能汚染とか大丈夫なんだろうか笑。

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やはりこのトラベルショーの利点といえばチェルノブイリツアーのようなそもそもこんなツアーがあるんだというレアなツアーに出会えること。そして情報が少ないためいざ第一候補には思い浮かなばいものの、行ってみたくなる旅行先に出会えることかなと思います。個人的には動物と伝統衣装に興味があるので、コスタリカウガンダ、そしてアルバニアなどの国々に惹かれました。

次の長期休みをとるまで今日もらってきたパンフレットを見ながら頑張ろうと思います。

インドアクライミング

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明けましておめでとうございます。月1という恐ろしい頻度ですが細々やってきますのでよろしくお願いします。。最近の目標として年1で最低1個新しいことをすることを掲げているのですが、去年は前述のとおりアニマルシェルターのボランティアを始めました。 そして今年は新年早々新しいことを始めたのですが、インドアクライミングを始めました。

tenzanpateko.hatenablog.com

年末休みに家でまったりマンガを読みふけり、「岳」という登山マンガに触発され早速相方とインドアクライミングのイントロクラスに申し込みました。何もわからずクイーンズ区にあるThe cliffというジムに参加したのですがニューヨーク市内で一番広いクライミング施設らしいです。

lic.thecliffsclimbing.com

ライミングにも色々な種類があり、トップロープライミングボルダリング、リードクライミングが主なインドアクライミングで難易度もこの順番だそうです。そしてインドアで満足できなくなった人がアウトドアクライミングに出陣するそうで、難易度も更にあがるそうな。まずトップロープライミングとは最初の写真の通り上からロープが吊り下げられておりそのロープをつたって登ります。基本、登る人(クライマー)下で安全確保する人(ビレイヤー)の2人1組で行い、ロープで安全が確保されているため一番安全で初心者が始めやすいクライミングです。そして次にボルダリングですが、ボルダリングはロープなどの器具は使わず体一つで登ります。しかも壁がクライミングウォールに比べ地面に迫り出しているため体に負荷もかかり、落下する際に怪我もしやすいです。そして最後リードクライミングトップロープボルダリングである程度登ることができるようになった人が始めるクライミングです。こちらも2人1組で行うのですが、上からロープが吊るされていることがない状態で、クライマーがリードロープを岩壁に確保しながら登るスタイルです。のでもちろん落下のリスクは高まりクライマーが落ちると地上のビレイヤーが振り子の原理で1、2メートルほど空に打ち上げられます。。

私たちはもちろんトップロープライミングから始めたのですが、マンガの主人公になった気持ちでハマってしまい早速会員になりました。何がいいかというと、全身運動なのでもちろんいい運動になりますし、どう登るか戦略的に登るのでパズルみたいで面白いのです。必ずしも体力と筋力のある若い人が有利な競技というわけでなく、バランス感覚の良い少し年配の方が登れてしまうのが、この競技の面白いところです。

余談ですがジムの雰囲気は思いっきり西海岸風のフレンドリーな人が多く、ニューヨーク砂漠のオアシスでもあります。いつまで続くかわかりませんが、続編が書けるように頑張ります。

ホリデートレインショー

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気づけば12月も半ば、ニューヨークはホリデーシーズンで沢山の観光客も押し寄せイベントも目白押しです。我が家の休暇は今年はどこも行かずゆっくりニューヨークで過ごしお金を節約しようという結論に至ったのですが、はてお金を使わずニューヨークの冬を楽しもうとすると意外に選択肢が少ないことに気づきました。。

そんな中お金を使わず楽しめるところの一つがブロンクスにあるニューヨーク植物園、そして冬の風物詩とも言えるホリデートレインショーです。上の写真は去年初めて行った時の写真ですが、本当に素晴らしい作品ばかりでした。

28年前に始まったトレインショーは室内の植物園に150以上の名所となっている建築物のミニチュアが展示され、そこをミニチュア電車が走り、夜になるとライトアップされるというものです。


Holiday Train Show® What's New

Paul Busseという作家さんがリーダーとなり作品を作り続け、今も毎年ミニチュア名所が増え続け新しい作品を楽しめるのです。しかも作品は枯葉、倒木などエコな材料でできているので室内植物との相性もばっちりなのです。最近の新しい作品といえばやはりワンワールドトレードセンターでしょうか。

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もちろん古参名所のミニチュアもいます。

 

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最初は子供向けのものと思っていたのですが、期待以上で年一の楽しみになりました。今年は行けるかしら。

ニューヨーク近郊で森に籠る

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サンクスギビングの連休に数日森に籠もって英気を養っていました。今までAirbnbをなんとなく敬遠していたのですが、今回初めて挑戦してみました。今回挑戦したのはこちらのコテージ。

www.airbnb.com

ニューヨークから車で1時間のところにあり、コテージ全体を貸切。さらに驚いたのは自宅プールならぬコテージ付の池!がありました。夏だと泳いだり釣りができるそうです。なんと優雅。人は森の中に3日間いるとストレスが解消されるようで猫と相方と3人で何もせずゆっくり過ごしました

ニューヨークはただ生活しているだけでも何かとストレスのたまるところなので笑、にぎやかな街に疲弊した人がちょっと森に籠もって元気をチャージするのが最近流行りつつあります。

www.timeout.com

例えば getaway (https://getaway.house/) tentrr (https://www.tentrr.com/)など気軽に森籠りを楽しめるニューヨーク発のスタートアップが人気です。特に前者のgetawayに関しては最低2泊からにも関わらず冬も全く予約が取れず飛ぶ鳥落とす勢いです。半年前に直前のキャンセルで1泊だけ取れたので行ってみたところ、最初の写真の様なインテリアでとてもリラックスできました。話が戻ってAirbnbでの森籠りなかなか良かったので今後もはまりそうです。

アニマルシェルターのこと

 

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写真は我が家の溺愛中の猫。ニューヨークのアニマルシェルターから引き取りました。ということでアニマルシェルターのことについて書こうと思います。仕事を辞めたタイミングでずっとやりたかったアニマルシェルターでのボランティアをやり始めました。

私が通っているところは Animal care center of New York (https://www.nycacc.org/) でニューヨーク市の公的なアニマルシェルターです。飼えなくなった動物、道で迷子になった動物などまずACCNYで引き取りその後必要に応じて私設のシェルターに動物達が送られます。よくいる動物達は犬、猫、ウサギ、ギニアピッグでたまにワラビーや子ヤギなんかもいてほっこりします。私設のシェルターとの大きな違いは市の行政機関から資金の援助を受けていること、動物の受入れ拒否権がないこと、安楽死を行なっているでしょうか。。。働いている方々の涙ぐましい努力もあり90%強の動物が新しい居場所を見つけていますが (https://www.nycacc.org/about/statistics)まだまだ捨てられる動物が多すぎて追いついていない状況です。

特に今年はシェルター動物の収容数の飽和状態が歴史上最長になりACCNYが2回も公的文書を発表しました。

1010wins.radio.com

飽和状態になると既存のケージでは足りなくなり廊下に仮設のケージが設置されます。そうなるともう野戦病院状態です。動物達のストレスも相当だと思います。そうなってしまった理由に関しての考察は長くなるのでまた別途。引き続きボランティアを続けてちょっとでも手助けになればと思っています。

自己紹介

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はじめまして。パテ子(女性)です。初めての投稿なので、自己紹介。

ニューヨークに住んで10年弱。大学卒業後、日本で米系の会社で数年働く。ビザ取得後、渡米。ニューヨークにて財務会計系の仕事に就く。数年働いた後、ビザからグリーンカードへの切替がうまくいかず、泣く泣く退職。そのタイミングで相方と結婚し、今に至る。

というところかな。最近は念願の猫をシェルターから引き取り飼いはじめました。私の性格は家にいるのが大好きで社交性もほぼゼロ笑。全くきらびやかな生活はしていませんが、10年生活していると色々気づくことや共有したいことが出てきて日記的に書くことにしました。素朴な生活を共有ということで。

趣味は動物と戯れること、旅行、音楽、刺繍かな。

よろしくお願いします。