素朴なベイエリアの日常。

相方とキジトラと2020年8月にNYから引越しました。

アメリカで働くには

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写真は昨年の夏のブライアントパークです。コロナウイルス感染者がニューヨーク州で1万人を超え、遂に今日から自宅待機令が発布されました。ですが基本家にいるのが好きな私は普段とあまり行動が変わっておりません。

さて私はアメリカに住んで遂に10年弱となりましたが、やはりどうやってアメリカで働くの?はよく聞かれる質問です。あとアメリカで働く方がいいのか?です。結論から言うと、個々人の性格による、良し悪しあるので必ずしも勧めるものでもありません。ただ一つ言えることはビザでの就労、グリーンカード取得まで不確定要素がたくさんあるので、執着心の小さい人、融通のきくタイプの人のがストレスは少ないかもしれません。

私は今グリーンカード(永住権)でアメリカに滞在しているのですが、もともと就労ビザで滞在し紆余曲折を得てやっとグリーンカードを取得しました。移民政策が朝令暮改レベルで変わる中で、大変苦労したので忘れないうちに備忘録として書き留めようと思います。ただ、私は法律の専門家でもなんでもないので、ただの素人見解ということでご承知おきください。且ついろんな業種ビザで移住される方はいますが、私の職種がビジネス系のため、ビジネス系の職種で移住したいケースのみの勝手な見解です。では、ビジネス系の職種の人がアメリカで働くにはどうするべきか?下記の4つが主な選択肢だと思います。

1. アメリカ国籍を持つ人と結婚する

2. アメリカの大学を卒業する

3. 専門職ビザを取得する

4. 駐在ビザを取得する 

 投資ビザでも滞在就労は可能ですが、何千万、何億も投資できる人はそもそも就労方法で悩まないと思うのです割愛します。 

1. アメリカ国籍持つ人と結婚する

アメリカで働きたいためにアメリカ国籍の人と結婚するというのも邪道な話なので笑、縁があった人は、という感じでしょうか。アメリカ、特にニューヨーカーは恋愛結婚に関しても合理的なのでマッチングサイトで出会って結婚が最近はメジャーです。私はマッチングサイトに詳しくはないですが、知っているサイトを貼っておきます。

Match.com (言わずと知れた老舗マッチングサイト)

https://www.match.com

OK Cupid(真剣な出会い、結婚を探している人向け)

https://www.okcupid.com

EastMeetEast (日本人女性が企業。アジア人同士の出会いを探している人向け)

https://www.eastmeeteast.com

 

2. アメリカの大学、大学院を卒業する

アメリカの大学修了後、OPT (Optional Practical Training)という最長1年間の就労が認められます。

Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students | USCIS

またアメリカはSTEM分野(Science, Technology, Engineering and mathematics) 科学、技術、工学、数学の教育に力を入れているため、このSTEM分野に該当する学部を修了した学生は更に2年間、合計3年間の就労が認められます。

Optional Practical Training Extension for STEM Students (STEM OPT) | USCIS

引き続きアメリカで働きたい人はこの2のオプションで就労している間に、次に説明する専門職ビザ又は駐在ビザで引き続き雇ってくれる雇用主を探すことになります。アメリカ国内での採用数も給与基準もSTEM分野が圧倒的に有利なので、STEM分野に興味をもってみるのもいいかもしれません。

 

3. 専門職ビザを取得する (H1Bビザ)

文字通り専門職で働く人のためのビザで、長期で働きたい人将来的にグリーンカードを取りたい人は、専門職ビザでの雇用主を探すことになります。

H-1B Specialty Occupations, DOD Cooperative Research and Development Project Workers, and Fashion Models | USCIS

専門職と言っても本当にスペシャリストでないと専門職ビザが取得できなかったわけではなく、今まではわりとゆるい基準で専門職ビザを取得できていました。ビジネス系の学部を卒業さえしていれば、経理、財務、マーケティング、営業など垣根を超えた職務に就くことができました。ですが、これはトランプ政権に代わるまでという枕詞付きです。今はアメリカの大学で学位を修めずに専門職ビザを取得するのは皆無ですし、職務と学位が一致していないとビザ申請が却下されるようになりました。つまり、会計の仕事に就きたければ会計学部を出ていないと却下されます。経営学部でも却下されます。アメリカで働きたければ、とりあえず大企業、プロフェッショナルファームを目指せと言われた時代は終わったようです。下記のデータは大企業、プロフェッショナルファームのビザ申請の却下された率の変遷です。

www.forbes.com

 

4.  駐在員ビザを取得する (L1ビザ)

いわゆる日本国内の企業から送ってもらうという選択肢です。自分で雇用主や弁護士事務所と交渉する手間は省けますが、何百人といる社員から選ばれるため競争率も高く、且つ赴任時期を個人で選べないため将来計画がたてにくいという難点もあります。ただ最近ですと、転職サイトに「〇〇駐在員候補を募集」という案件もたまにみるのでそれを狙ってみるのもありかもしれません。

 

色々書きましたが、移民政策が頻繁に代わっている上にこの選択肢なら大丈夫というお勧めはないのですが、本当に運次第というのが本音です笑。下記の二つのサイトがビザサポート込みの案件が上がっているのを発見するので、興味がある方は応募ないし挑戦してみては如何でしょうか。

http://next.rikunabi.com/kaigai/?vos=prnnrikunabitop002

CFN | バイリンガルのための就職・転職サイト