素朴なベイエリアの日常。

相方とキジトラと2020年8月にNYから引越しました。

感染率と貧困が比例するニューヨーク

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ニュースで報道されている通りニューヨークはコロナウイルスが蔓延し大変なことになっています。知人からも安否確認メールをもらったのですが、幸いなことに相方、猫ともに元気に過ごしております。相方は仕事柄100%在宅勤務で支障なく仕事ができ、さらにオンラインショップの進化により、食材もドアの前まで運んでもらうことで感染のリスクにさらされず生活しております。そんな中猫は家族が毎日家にいるので、写真のように大喜びです。

4月2日現在、ニューヨーク市内の感染者はついに5万人を超えました。ニューヨーク市の5つの区の中で最も感染者の多いクイーンズ区の救急外来のある病院の近くに住んでいるのですが、日に日に救急車のサイレンの回数が増え、外に出なくとも感染が深刻化してるのを肌で感じます。またニュースにもなっていましたが、海軍の病院船がニューヨークに到着し、セントラルパークやUSテニスオープンが開催される場所も仮設病院が建設されました。ブログにも書きましたが、2カ月前に旅の祭典が開催されていた場所も、野営病院状態です。

tenzanpateko.hatenablog.com

 これが2ヶ月後には下記の状態です。。。。

abc7ny.com

この未曾有の事態にコロナウイルスだけでなく、副次的な問題も議論されるようになってきました。その一つがタイトルにもある、感染率と所得の関係です。下記のデータはニューヨーク市衛生局が発行している各地区ごとの感染率マップです。色が濃いところが感染者の多い地区です。

https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/covid-19-cases-by-zip.pdf

 

 

 
そして下記のデータが地区ごとの平均所得の分布図になります。赤系の地域が低所得の地域で青系の地域が高所得の地域です。感染率の分布図と比べると低所得の地域ほど感染率が高いことがわかります。

www.justicemap.org

 比較的裕福な世帯は家に籠もるという選択肢をとることができますが、貧困世帯は回避のための選択肢が無く、外に出て働くまたは食糧などを調達せざるを得ない状況に陥ってしまうのです。その社会問題が今回のパンデミックにて如実にあらわれることとなりました。連邦政府は現金給付などを含め様々な政策をとっていますが、個人的には保険の有無に関わらず平等に治療を受けられる環境であってほしいなと思っています。。

日本にお住まいの方も、ほんとうに外出できなくなるまであっという間ですので、楽観的にならず家族を守る準備を始めてほしいなと思います。