素朴なベイエリアの日常。

相方とキジトラと2020年8月にNYから引越しました。

ある意味斜め上を行く男たちのドキュメンタリー

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コロナウイルスもついにニューヨークも盛り上がってきました。ニュースにもありますが、一部州兵が介入にて封じ込め作戦が行われており、マンハッタンの一部のスーパーでは買いだめが始まっている様です。私が住んでいる地域はみんなのんびりしていてスーパーもいつもどおりでありがたいです。

とは言っても不要な外出も控えて家にこもりきりです。やることといえば映画を見ることぐらいで、連日ある意味斜め上を行く人達のドキュメンタリーを2本見てしまいました。フィクションと違ってドキュメンタリーは集中してみていないと途中で迷子になってしまうのでこの機会にちょうど良かったです。

1つめはマンハッタンの屋根のない屋上にこっそり住んでいる元モデルのカメラマンの話です。


HOMME LESS - Documentary (Theatrical Trailer)

もう一つはヨセミテ国立公園にあるエルキャピタンという1000メートル級の一枚岩を安全ロープなしで登ったフリークライマーの話です。身一つで登るということは、少しでも足を踏み外したらどうなるか。。。お分かりですね。。


Free Solo - Trailer | National Geographic

 方向性は違えど両極端に予想を裏切ってくる人達の話なので興味をそそられて面白かったです。後者のフリーソロに至っては2019年度ドキュメンタリー部門でアカデミー賞を受賞しています。

前者のHomme lessの感想としては、非常にニューヨークらしいというかニューヨークにいる人だったら一度は考えるよねという多少の共感を持って見てしまいました。元モデルのカメラマンの主人公は仕事もあり本当にホームレスというわけではないんですが、自主的に家を持たずマンハッタンのとあるアパートの屋上にこっそり住んでいます。なんでそんな生活をしているか、屋上生活の中での心境変化について密着しています。確かにニューヨークに住んでいると、こんなボロボロのアパートにこんな高い値段払って住むぐらいだったら、外で生活した方が費用対効果いいんじゃないかと誰しも考えたことはあると思います。しかしこのドキュメンタリーを見て無理だということが判明しました笑。

さて後者のFree soloですがさすがアカデミー受賞作品!という感じで面白かったです。主人公のフリークライマーがエルキャピタンという一枚岩に安全ロープなしで登るという前人未踏のチャレンジに成功するまでのドキュメンタリーです。前半はあんまり進展なく一瞬つまらないのですが、後半チャレンジの日に近づくにつれての緊張感、チャレンジ当日の臨場感、夢中になって見てしまいました。チャレンジ日が近づくにつれて婚約者やチームの人が泣きそうな顔になっていき、チャレンジの途中、仲間のカメラマンがあまりに辛くレンズから顔を背けたり、壮絶なチャレンジだということがヒシヒシ伝わってきました。

というわけで、この外に出れない機会食わず嫌いな作品を見てみると新しい発見があるかもしれません!